美幌の味で笑顔を作る。「びほろ笑顔プロジェクト」

美幌の味で笑顔を作る。「びほろ笑顔プロジェクト」

美幌町の人気商品「美幌豚醤まるまんま」を販売する「合同会社びほろ笑顔プロジェクト」。「美幌トマトソース」「美幌トマカラサン」など美幌町産の食材を使った調味料を作っています。今回は商品開発室長の大友真佐美さんに美幌町ならではの味を作るプロジェクトが立ち上がったきっかけ、開発のエピソードや美幌町への思いを聞きました。

美幌の力を合わせ工夫を重ね人気商品へ


びほろ笑顔プロジェクトの前身は「美幌ブランド開発検討委員会」。「平成21(2009)年に町の活性化を目指して町内の異業種の事業者の力を結集し、美幌商工会議所内に設立されました。


美幌ブランド開発検討委員会では、かつて町内に30戸ほどあった養豚団地が1戸になってしまったことから、養豚業を盛り上げようと豚肉に着目。日本では大豆だけではなく猪などの肉から醤油を作っていた歴史から、美幌高校生たちが育てた食用豚を使用し、開発がスタートしました。


開発中は「苦労が絶えなかった」と大友さん。発酵ではなく腐敗してしまい、研究所の中で異臭が発生してしまったことも。


3年の開発期間をかけて平成24(2012)年に「美幌豚醤まるまんま」が完成。販売開始に伴い、「合同会社びほろ笑顔プロジェクト」が設立されました。



完成後は日本野菜ソムリエ協会の万能調味料部門「優秀賞」を受賞。しかし商品の認知や購買につなげるのはなかなか順調にはいきませんでした。食肉から作っているためコストを削減が難しく商品価格に苦心。営業をしても「それなら大豆の醤油で」と断られてしまってばかり。


美幌町民も商品自体を知らない人が多く、まずは知ってもらおうと町内のスーパーが販売会を実施。全国放送で紹介されたことをきっかけに、町外の知り合いへの贈り物として購入してくれる町民の方も増えていき、10年以上経った今でも、町外からも購入しに来るお客様が絶えない商品となりました。


「美幌の人たちは優しくて、本当に助けてもらいました。当時の高校生が携わって開発したものを、今度は守っていかなきゃいけないと思っています。子供たちが成長して町外に出て、また戻ってきた時に自分たちが開発した商品が残っていたら、他の人たちともまた違う思い入れがあるはず。残すことが私たちの責任だと思ってるんです」と、“えがお”で話してくれました。

商品開発にハマって美幌の味が続々誕生


びほろ笑顔プロジェクトでは、他にもジンギスカン用の肉やめんつゆなど、美幌豚醤まるまんまを使用して続々と商品を開発。まるまんまを営業している時に、「何に使えるの?」と言われることがあり、言葉では伝わり切らないと実感。さまざまな料理に使えるように開発し始めたのだとか。


前職から独立し、製造に携わっているうちに、町おこしにつなげていきたいと商品開発にどっぷりハマってしまった大友さん。


道の駅で人気のトマトケチャップやミートソースも開発。大友さんが商品開発研修に参加した際に「トマト」に注目。美幌でもできるかも知れないと思いついたら即行動。


美幌町内には卸せる農家さんがいないと知るや、2年間畑を借りて、教えてもらいながら自分たちでトマトを育てるところからスタート。現在は町内の就労型多機能事業所と福祉連携しながら、トマトケチャップやミートソース、トマトのお酢にポン酢、食べるソースの「トマカラサン」などを製造しています!




美幌町の面白いものをぜひ探して


商品開発から会社設立まで、色々とお話ししてくださった大友さん。美幌の好きなところ は「自然」だそう。「特にみどりの村美幌峠が好きなんです。自然はお金では買えない、感じるものなので!あとは、美味しい食べ物屋さん・喫茶店が多いところですね。」 


最後に、道の駅を訪れる人、ECサイトを見てくださった方にお伝えしたいことをお聞きしました。「びほろ笑顔プロジェクトは美幌の "美味しい"をお届けします!えがおプロジェクトだけではなく、食でも自然でも、美幌町の全てを探検して面白いものを見つけてほしいです。

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びほろ笑顔プロジェクト

住所:網走郡美幌町字大通北1丁目13番地

TEL:0152-73-0880

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